Inuyasha
□キヲク
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「(いない…)」
夜中目が覚めたかごめ。辺りを見回すと緋色の少年がいなかった。
どこへ行ったかはわかっている。
「(桔梗のところ…ね)」
眠れなくなったかごめは弓を持って,みんなが眠っている小屋をあとにした。
行く宛もなくトボトボと歩いていると狒々の毛皮を被った男が現れた。
「な,奈落!!」
とっさに弓を構えたが,触手によって弓は折られてしまった。
「動きが鈍いぞ…かごめ」
「…くっ」
「お前がこのような状況になっても犬夜叉は助けに来ない。…犬夜叉が憎いのだろう?」
「そんなこと…」
すると奈落は後頭部を殴りかごめを気絶させ,何かの暗示をかけ去っていった。
「かごめ…?」
桔梗といた犬夜叉は嫌な予感がした。
「犬夜叉…どうした?」
「すまねぇ!桔梗」
そう言って犬夜叉は急いで小屋に戻ったが,かごめの姿がなかった。
「犬夜叉!お前どこに行ってたんだ!」
「そ,それは…」
「かごめちゃんがいないんだ。手分けして探そう!」
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