Inuyasha

□夢を見たあとで
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「…眠れねえのか?」


「犬夜叉…。」


――寝た振りしてたのに…、なんでわかったんだろう…。


「寝息が不自然だったんだよ」


「…あ。」

――そっか。犬夜叉、耳いいんだった。


かごめは10日も眠り続けたので眠れるはずもなく、でも犬夜叉に心配かけたくなくて寝た振りをしていたが、あっさりと見抜かれてしまった。

それと眠れない理由がもうひとつ――


「お前、どんな夢見てたんだ?」


「えっと…」

――本当のことを言ったら犬夜叉は自分を責めるだろう…


「よ、…妖怪に追いかけられる夢…だったかなあ」


「嘘だろ」


「な゙…」


一生懸命考えた嘘はあっさり見抜かれてしまって、かごめは言葉を詰まらせた。


「…嘘つくってことは俺に知られたらマズいことだろ」


――彼はいつからこんなに人のことを考えられるようになったのだろう。


そう考えているといつの間にか犬夜叉がすぐ横にきた。


「傷…痛むか?」


「え…?」


「傷痛んで眠れねえんだろ?」


「それもあるかな…」


かごめは言ってしまってから"しまった"と思ったが、もう遅かった。








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