Inuyasha
□奇跡
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かごめが戦国時代に戻ってきて1週間――
犬夜叉の「ずっとそばにいてくれ」という言葉でかごめと犬夜叉は祝言をあげ,夫婦となり,御神木の近くに家を建ててもらった。
それから1週間―――
かごめは巫女としての仕事や修行でなかなか犬夜叉とゆっくりできていなかった。
「かごめ。明日は休みなさい。」
そんな2人を察してか楓がかごめに1日休むよう言った。
「え…?」
「やつのためにもな」
そう言うと高い木の上で眠っている犬夜叉に視線を移し微笑んだ。
「いいの?」
「あぁ。巫女にも休養は必要だ」
「ありがとう!楓おばあちゃん!」
夜―――
「かごめ」
そう言って後ろからかごめを抱き締める犬夜叉。
これは彼の「甘え」。日中一緒に居れない分こうやって彼女に甘えている。
「明日ね,仕事なくなったよ」
「じゃぁ…どっか行くか?」
「え…?(普段めんどくさがりで家から出たがらない犬夜叉がこんなこというなんて…)」
「嫌…か?」
犬夜叉が聞くとかごめはぶんぶんと頭を横に振って満面の笑みで言った。
「行こ!」
「……////」
翌日―――
犬夜叉がかごめを背負ってどこかへ向かった。
「どこ行くの?」
「着くまで教えねぇよ」
「なんか犬夜叉のおんぶ久しぶりだな」
そう言ってかごめの腕が犬夜叉の首に纏わりついた。
「お、おい…////」
「なーに今更照れてんのよ」
かごめはクスクス笑いながら可愛いと思った。
「着いたぞ」
「うわぁ…」
視界に広がるのは一面の花畑
「犬夜叉なんでここ…」
「ヒマでほっつき歩いてたら見つけたんだ。いつかお前を連れてきてやりてぇって思ってたから…」
するとかごめは犬夜叉に抱き付いた。
「ありがとう」
「お、おう////」
そして2人はそこでゆっくり時間を過ごした。
気がつくと隣で犬夜叉が木に背を預け眠っていた。
「犬夜叉」
「…ん…?」
かごめが正座をし,膝をぽんぽんとたたく。
「はい!」
「……////」
それを察してか,真っ赤になる犬夜叉。
「しょうがねぇなぁ」と嬉しそうにかごめの膝に頭を預けた。
「無防備に眠るなんて珍しいわね」
「お前の匂い安心するからな…」
「……////」
普通に答える犬夜叉に今度はかごめが赤くなる始末。
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