Inuyasha
□共に生きる
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「かごめ」
「ん…」
ある日偶然みんなそれぞれやることがなかったものだから,かごめと珊瑚が花見に行こうと言い出した。
犬夜叉はかごめの笑顔に負け,弥勒一家とりん,七宝で花見にやって来た。
りんと七宝、珊瑚の双子は向こうではしゃいでいて,弥勒と珊瑚は寄り添っている。珊瑚の膝にはまだ生後間もない赤ん坊がちょこんと座ってうとうとしていた。
犬夜叉とかごめもまた寄り添ってなにやら話をしていたが,かごめはいつの間にか犬夜叉の肩に頭をあずけ,眠ってしまっていた。
「かごめ…帰るぞ」
「ん…もうちょっと…」
「こいつらもいるんだよ…」
仲間たちを待たせまいとかごめを起こそうとするが,一向に起きようとしないかごめ。
「…ん……だっこ…」
と僅かに手が動いた。
それを見て仲間たちがクスクス笑った。
「かごめちゃん可愛いね」
「まったくです。お前にはもったいないくらいですね」
「なっ…///」
なぜか赤面する犬夜叉。かごめは起きそうもないので仕方なく彼女を抱き上げた。
帰り道を歩きながら,珊瑚が喋り始めた。
「かごめちゃん大人っぽくなったけど,こういうことは変わってないね」
「ったく,こいつ甘えるなんてこといつ覚えたんだよ」
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