Inuyasha
□恋人気分
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「祭りだぁ?」
「うんっ!年に一度うちの神社でやるのが明日なの!」
「それになんで俺が行かなきゃなんねーんだよ!一刻も早く奈落をぶっ倒さなきゃなんねぇんだ!」
「行ってきなよ犬夜叉」
「そうですよ。昨日帰ってきたばかりです。われわれも骨休めをしたい。」
「1日休めば十分だろ!」
「あんたは十分かもしれないけど,私たち…ましてやかごめちゃんは…」
「珊瑚ちゃん,いいよ」
言い合ってる仲間を沈んだ声で止めた。
「いいよ!犬夜叉なんて大っ嫌い!!!」
そう吐き捨ててかごめは小屋を出て現代へ帰ってしまった。
「かごめちゃん,可哀想…」
「犬夜叉,珊瑚の言うとおりです。お前は1日休めば十分かもしれないが,最近歩き詰めでその上かごめさまは夜もあまり眠らずに勉学に励んでらっしゃる。相当疲れてるはずだ。かごめさまのことをもっと考えてやりなさい。」
「…ちっ」
犬夜叉は小屋から出て行ってしまった。
本当は現代の子なのだから,できるだけ現代の子らしいことをさせてやりたい。夜もあまり眠っていないのも自分が一番よく知っている。でも…桔梗が死んだ今,奈落はさらに強大になっている。四魂の玉が完全になる前に奈落を倒さなきゃいけないという焦りが犬夜叉にはあった。
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