Inuyasha

□あなたの優しさ
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「かごめ」


「ん?なぁに?」


今夜は村が見つからず,野宿となってしまった一行。
仲間が皆眠りにつくなか,かごめは1人火の灯りを頼りに参考書とにらめっこをしていた。


「あんた起きてたの?」


「お前こそ,もう寝ろ。明日早くに森を抜けんだ。」


「大丈夫よ。犬夜叉先に寝てていいわよ」


「(寝れるわけねーだろ)…ったく」


犬夜叉はかごめに火鼠の衣を被せてやった。


「…え?」


「寒かったんだろ?無茶すんな」


「ありがとっ!」


いつの間にかかごめは犬夜叉の肩に頭を預けて眠ってしまっていた。


翌朝―――
一行は早々に森を抜けようと歩き出した。


「(眠い…。昨日犬夜叉にもたれかかって寝ちゃったしなぁ)」


欠伸をしながらかごめは思った。
すると後ろを歩いていた犬夜叉が声をかけてきた。


「昨日遅くまで起きてるからだろーが!」


「私なんも言ってないでしょ!」


「疲れてる顔してるぜ」


「な゛…大丈夫よ!」


負けず嫌いのかごめにこれ以上言ってもダメだと思って,犬夜叉はかごめに背を向けしゃがんだ。






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