Inuyasha

□"ありがとう"と"ごめん"
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「犬夜叉…ごめんねっ」


泣いているかごめの傍らには横たわっている黒髪の少年。いや、男性。


かごめは朝から少し足をのばした先の村へお祓いに行っていた。今日は朔の日。かごめもわかっていたが,朝早くに小屋を出たので日が落ちないうちに帰ってこれると思っていた。だが,予想外にお祓いに手こずり,帰りが遅くなってしまった。
村がまだ見えないのに前方から赤い衣が見えてきた。


「い,犬夜叉!?」


「おせーから迎えに来てやったぜ」


そう言う彼はいつもと違い髪も瞳の色も黒い人間の姿だった。


「出歩いたらダメじゃない!」


「な゙…お前が心配だったんだよ!」


痴話喧嘩を始めたときかごめの後ろから声がした。


『うるせーな。美味そうな巫女を見つけたと思ったら,男いたのかよ』


「「!!!」」


『まっ両方食っちまえばいい話か』


そう言って妖怪が襲いかかってきた。


「犬夜叉!下がって!」


かごめは勇ましくも犬夜叉の前に立ち,矢を放ったが,見た目に似合わず妖怪は矢をかわした。


「うそっ!?」





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