Inuyasha

□心の闇と誓い
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ダンッ


「うっ…」


―どうしてこんなことになってしまったのか…?


日も高くなってきたころ,家事を終え,体を持て余しているであろう夫を探してやっと見つけたと思ったら,赤く燃えるような目にますます伸びた鋭い爪――犬夜叉は妖怪に変化していた。


「犬夜叉っ!どうして?」


かごめの存在に気づいた犬夜叉はかごめに近づき,突き飛ばした。


「犬…夜叉っ!(どうして変化したの?)」


「…」


かごめの声が聞こえてないのか何も言わないず歩み寄ってくる犬夜叉。


「おすわ…っ!」


最後の一文字は口を手で覆われ,発すことはかなわなかった。


「言わせねぇ」


「!」


ザクッ


「…っ!…くっ…」


犬夜叉は爪を振り下ろし,かごめの右肩を斬りつけた。
でもかごめは悲鳴をあげず,必死に堪えていた。


「かごめっ!」


遠くで楓の声が聞こえてきた。楓はたまたまこの場を目撃した村人から聞いて駆けつけた。


「楓ばあちゃん来ちゃダメ!!」


楓はかごめの必死な叫びに足をとめた。


「大丈夫…私が犬夜叉を元に戻すからね」


「人間になにができる…」


「?」


「汚らわしい半妖で悪かったな…」






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