Inuyasha

□LIFE- イ ノ チ -
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『本当はね、』



翌日―――
かごめはその日から1日3回毒消しの薬を飲むように楓から言われ,なるべく体内に毒が廻らないように腕の傷の少し上で縛られた。

楓は申し訳なさそうにかごめに言った。


「すまんな,かごめ。辛いかもしれんが,頑張ってくれ」


「なんで楓おばあちゃんが謝るのよ!私の不注意だし,むしろ感謝してます」


とニッコリ笑ったかごめの顔はまだ青白かった。


「…本当はね,狙われたのは結希だったの。」


「「え!?」」


それはその場にいた犬夜叉も知らなかった。


「かごめ!そんなこと聞いてねーぞ!」


「…うん,ごめんね。でも私は間違ったことはしてないと思ってる。いくら結希が半妖で体のつくりが丈夫でも毒を塗られた刀で切られたら…」


ふと犬夜叉は思い出した。
自分は旅をしていた頃蛾天丸という妖怪に毒を塗られた刀で腹を斬られ,心を失した妖怪に変化し,命乞いする人をも殺した。
そんな経験をしなければいけない運命だとしても、まだ幼い結希にはさせたくない。

かごめもきっと同じことを思ってるとわかった。


「だからってお前がこんな目にあっていいなんてならねぇ」


「犬夜叉…」





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