Inuyasha

□LIFE- イ ノ チ -
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『予期せぬ事件』




かごめのお腹が少し膨らんできた頃,かごめは結希を連れて薬草を採りに来ていた。


「結希、そろそろ帰ろっか」


「うん!」



薬草が入った籠を持ち、立ち上がって結希の手をとった時,前には大の男2人が立っていた。


「よぉ,巫女さま。悪いことは言わねぇ。黙ってそのガキを置いていってもらおうか」


「や,野盗!」


かごめはとっさに結希を背中に隠した。


「この子を渡すわけないでしょ!今すぐここを立ち去りなさい!」


「まったく威勢のいい女だ」


すると後ろから結希目掛けて刀が振り下ろされた。


「結希っ!!」


ザクッ


「ははうえっ!」


かごめは結希を庇い,腕を切りつけられた。

そのまましゃがみ込むかごめに結希は泣きべそをかいた。


「結希…逃げて…」


「いやだ!ははうえ!」


「ちっ,今度は外さねえ」


もう一度と刀を振り上げたとき,かごめはなす術もなく,結希に覆い被さった。


バキッバキッ…ドカッ


目を開けると野盗は気を失っていて,彼がいた。

かごめはほっとして,結希を抱えたまま座り込んでしまった。


「かごめっ!」





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