Inuyasha
□その先
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気がつくとかごめは丸3日何も食べていなかった。口にしているのは水のみ。
かごめの顔色が良くないことに気付いたのは珊瑚だった。
「かごめちゃん?なんか顔色悪いけど大丈夫?」
「本当ですね。村はまだ見えない。急ぎましょう」
「だ、大丈夫よ」
「なーに強がってんだ。ほら,乗れ」
そう言って犬夜叉は背を向けてしゃがんだ。
「犬夜叉…ありがとう」
「(!!!…軽い…)」
背負ったはずの少女の重みがあまり感じられなく,犬夜叉は驚いた。
走っている途中犬夜叉は背中にいるかごめがぐったりしていることに気づき,立ち止まった。
「かごめ!!」
「顔が青白い。急ぎましょう」
「うん!!」
やっと村に着き,「病人がいる」と言って屋敷に泊めてもらえた。
犬夜叉がかごめを布団に寝かせるとずっとかごめを見ていた。
すると珊瑚が犬夜叉を呼んだ。
「犬夜叉,ちょっと…」
「ん?なんだ」
部屋からでて部屋の前の通路で弥勒と七宝もいることに気づいた。
「どうした?お前ら」
「おそらくかごめさまはただの風邪ではない」
「あぁ。さっきかごめを背負って驚いたぜ。そういえば最近あいつが飯食ってんの見てねぇな」
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