Inuyasha
□誤解
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「私は…犬夜叉の1番なんかじゃ…」
それ以上は涙に邪魔されて言えなかった。
そこに目を覚まし、かごめの匂いを追ってきた犬夜叉が現れた。
「かごめっ!?お前…」
「かごめちゃん…大丈夫?」
「う…ん…ありがと…珊瑚ちゃん…」
すると2人の邪魔をしてはいけないと思い,珊瑚は去っていった。
なおも,井戸のそばから動かないかごめを不審に思い,犬夜叉は声をかけた。
「かごめ…?」
「犬夜叉…」
久々に聞いたかごめの声は涙声だった。
「犬夜叉は…この世で…あ、この世でじゃないわね(桔梗はあの世の人ね)……」
「…??」
「あんたの中で1番…愛してるのは…誰?」
「!お前何言って…」
「即答しないで!!…よく考えて?」
「??」
かごめの言いたいことがまったくわからなかった。
「き…桔梗…じゃないの?」
「!!!」
かごめの肩が震えているのがわかって思わず抱き締めた。
「バカやろう…1番愛してるのは…桔梗じゃない…かごめに決まってんだろ…」
「だって!!犬夜叉…寝言で桔梗って…」
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