Inuyasha
□恋人気分
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「犬夜叉…」
高い木の上で考え事をしていると,下から弥勒の声が聞こえてきた。
「…なんだよ」
「焦ってるんだろ?」
「…」
「早く奈落と決着をつけたいのはわかる。みんな一緒だ。だが…戦いが終われば,かごめさまは普通に現代の生活に戻れるという保証はない。」
「!!!」
「どうなるかはわからない。だけど…後悔はしてほしくない。私が言いたいのはそれだけだ」
そう言い残して弥勒はまた小屋に戻って行った。
犬夜叉もまた動き出した。骨喰いの井戸へ―――
「もう!犬夜叉のバカバカバカ!!」
その頃かごめはベッドに倒れ込んでいた。
「…いつまで一緒にいれるかわかんないのに…。」
欠伸をひとつしてそのまま眠りについた。
カラカラ‥
「かごめ…?寝てんのか?やっぱ疲れてたのか…」
ベッドの横に座って犬夜叉も眠りについた。
翌朝―――
「…しゃ…犬夜叉!」
かごめに起こされた犬夜叉はつい熟睡してしまっていた。
「か…かごめ…」
「ごめんね」
「へ?」
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