Inuyasha

□恋人気分
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「なに素っ頓狂な声出してんのよ。」


「えっ…あ…」


なにを言っていいのかわからなくオロオロしている犬夜叉を見てかごめはくすくす笑った。


「大っ嫌いなんて言って、ごめんね。」


「あ…あぁ」


「ほら、見て」


かごめの窓の外に指差す方向を見ると,屋台が立ち並んでいる。


「ここであんのか?」


「昨日うちの神社でって言ったじゃない!」


「そうだったな。ここなら行ってもいいぞ」


「ほんと!?」


「あぁ」


本当は嘘。祭りが日暮神社だということはわかっていた。だけど昨日弥勒に言われて,少しでも長く一緒にいたいと思ったことを素直にかごめに言えなかった。だから,こういう話に持っていった。


「じゃぁ用意してくるねっ!」


「おい!用意って…って行っちまった」


かごめは大はしゃぎでパタパタと下へ降りていった。

数十分後,せっかちな犬夜叉はずっと待たされてイライラしていた。


「ごめん!お待たせ」


「お前!!お…」








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