Inuyasha
□生きがい
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「(素直に言えばいいのに…)そばにいるから安心して眠って?」
「あぁ…」
「(…とは言ったけど,解熱に効く薬草とって来ないと…)」
かごめは握っていた手を放し,その場を立とうとしたとき,手首を捕まれた。
「い、犬夜叉…起きてたの?」
「そばにいてくれるんだろ?」
「でも薬草とってこないと…」
犬夜叉にそう言ったとき楓が小屋に入ってきた。
「薬草だったらとってきたぞ。だからそばにいてやれ,かごめ」
「楓おばあちゃん,ありがとう」
楓は薬草をかごめの横に置いてまた出て行った。
「(楓おばあちゃんも忙しいのね)」
それからかごめは薬草を煎じて薬湯を作った。
「犬夜叉…(汗すごい)」
そう思い,かごめは近くに用意しておいた布で汗を拭いた。すると犬夜叉が目を開けた。
「大丈夫…?」
「あぁ…すまねぇな,かごめ」
「いいのよ。それにこんなに長いこと犬夜叉のそばにいるの…あんまりないしね」
そう言って,かごめは少し笑った。
「薬湯…作ったけど飲める?」
「…飲みたくねぇ…苦ぇんだろ…?」
「(なんでいきなり子供みたいなこと言うのよ…)ダメよ…じゃないと治らないわ」
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