Inuyasha
□生きがい
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かごめは起き上がる犬夜叉の背中を支えた。
「かごめ…」
「ん?なぁに?」
「お前…大人になったな…」
「何言ってんのよ。そういう今のあんたは子供みたいよ。ほら,飲んで」
「かごめが口移しで飲ませて…」
ポカッ
「いってぇ…」
「は、はは早く飲みなさい!」
言霊を言わなかったのは彼の体調を心配する彼女の些細な優しさか…。
薬湯を飲み干すと犬夜叉はまた体を寝かせた。
「なんか…眠くなってきた…」
「この薬草はそういう作用があるからね」
すると今度は犬夜叉自らかごめの手を握った。
「ありがとな…」
犬夜叉が急に大人びたような顔に見えて,かごめは真っ赤になった。
「う、うん…////」
しばらくして犬夜叉が眠ってもかごめは手を握ったまま犬夜叉を見つめていた。
すると楓が入ってきた。
「そんなに心配しなくても,ただの風邪だから大丈夫じゃよ」
「楓おばあちゃん…」
「連日妖怪退治が続いてたからのぅ。おそらく日頃の疲れが出たんじゃな。」
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