Inuyasha

□スレチガイ
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「犬夜叉,立ち聞きなんて趣味悪いわよ?」


「なんだバレてたのかよ」


そう言いながらかごめの前に舞い降りる。


「バレるもなにも,バレバレよ」


「…」


どうもこういうとこは昔と違って鋭く,凛としている。


「(桔梗に似ている…)」


「やめて…」


小さな声でかごめが言った。


「かごめ!?」


「…私は桔梗じゃない!!」


そう言ってかごめは犬夜叉の前から走って去っていった。


「かごめっ!!(かごめ…どうしてそんなこと!?)」


「付いてこないで!!(犬夜叉の目が桔梗を見る目だった…)」


かごめの犬夜叉に対する拒絶の言葉で犬夜叉は足が竦んで追いかけることができなかった。


「くそっ!どうして!」





かごめはまた御神木に来ていた。


「どうして,桔梗!私はこんなに犬夜叉が好きなのに!!妻になったのに…っ!!犬夜叉の心は……私にくれないの!?」


御神木に語りかけるように泣きながら呟いた。
しばらくして自分は泣き疲れて眠っていたことに気付いたかごめが辺りを見回すと,もう真っ暗だった。


「(いけない…私ったら…)」


あまりにも暗いため顔を上げて月を探したが見つからなかった。


「え…うそ…今日朔の日!?」




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