連載

□贈り物
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かごめのお腹がほんの少し膨らんできた頃,犬夜叉に妖怪退治の依頼がきた。


「行ってきたら?私はまだ大丈夫だから」


「でもな…」


「まぁそう無理するな,犬夜叉。私も珊瑚が初めて妊娠したときは,珊瑚のそばを離れられなかったものだ。」


「あ!じゃぁ私,珊瑚ちゃんのとこに行ってくるから,心配しないで行ってきて?」


「…でも…」


はっきりしない犬夜叉にかごめはとうとう怒鳴りだした。


「もう!私は大丈夫だって言ってんでしょ!!弥勒さまが困るから早く行きなさいっ!!」


「(かごめさま…相変わらずお強い…)」


「あー!もうわーったよ!絶対無理すんなよ?」


言う言葉は変わっても,言い方は変わらない2人に弥勒は微笑ましかった。

どうしても心配と言うので犬夜叉は珊瑚のところまでかごめを送り届けた。


「じゃぁ珊瑚,かごめを頼んだぞ」


「わかったよ」


「かごめ,俺が迎えに来るから1人で帰んじゃねーぞ」


「はいはい…」


こうしてやっと犬夜叉と弥勒は妖怪退治へ向かった。





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