連載
□贈り物
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かごめのおめでたを聞きつけ、村人たちがたくさん贈り物を持ってきて,かごめはその対処に忙しかった。
「おい!おめーら!ありがたいけどな,かごめの体を無茶させられねーんだ!そろそろいいな?」
「あらあら,優しい亭主さまでかごめさまも幸せそうですねぇ」
"亭主"という言葉に真っ赤になっている2人をよそに村人たちは犬夜叉のいうことを聞き,バラバラと散っていった。
「かごめ,大丈夫か?」
「大丈夫よ。立ちっぱなしで疲れただけよ」
「そうか,少し横になれよ」
そう促す彼を見て,かごめはクスッと笑った。
「な,なんだよ//」
「さっきのおばちゃんの言うとおりだなって…」
「は?」
「だから!私はあんたみたいな優しい亭主さまがいてすっごく幸せよ?」
「そ,そそそうか…//」
「あ〜!照れてる!かわい〜!」
かごめは犬夜叉を指差してコロコロと笑った。
犬夜叉はその手を掴んでグッと顔を近づけた。
「かごめの方が可愛いぜ?」
「な,なによっ//…だ,ダメよ?妊娠してる間は…」
「ヤるのはダメって言われたが,口付けがダメなんて聞いてない…」
「もう…//」
かごめとて嫌なわけではないからか,近づいてくる彼の唇を拒否できず,受け入れた。
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