連載

□贈り物
1ページ/4ページ







かごめのおめでたを聞きつけ、村人たちがたくさん贈り物を持ってきて,かごめはその対処に忙しかった。


「おい!おめーら!ありがたいけどな,かごめの体を無茶させられねーんだ!そろそろいいな?」


「あらあら,優しい亭主さまでかごめさまも幸せそうですねぇ」


"亭主"という言葉に真っ赤になっている2人をよそに村人たちは犬夜叉のいうことを聞き,バラバラと散っていった。


「かごめ,大丈夫か?」


「大丈夫よ。立ちっぱなしで疲れただけよ」


「そうか,少し横になれよ」


そう促す彼を見て,かごめはクスッと笑った。


「な,なんだよ//」


「さっきのおばちゃんの言うとおりだなって…」


「は?」


「だから!私はあんたみたいな優しい亭主さまがいてすっごく幸せよ?」


「そ,そそそうか…//」


「あ〜!照れてる!かわい〜!」


かごめは犬夜叉を指差してコロコロと笑った。
犬夜叉はその手を掴んでグッと顔を近づけた。


「かごめの方が可愛いぜ?」


「な,なによっ//…だ,ダメよ?妊娠してる間は…」


「ヤるのはダメって言われたが,口付けがダメなんて聞いてない…」


「もう…//」


かごめとて嫌なわけではないからか,近づいてくる彼の唇を拒否できず,受け入れた。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ