連載

□笑顔
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「…」


「"珊瑚を…家族を絶対に守り抜く"ってな…」


「守り抜く…」


「今のお前のそんな顔じゃぁかごめさまや産まれてくる子は守れない。」


「…かごめはたくさんのことを教えてくれた。俺のために泣いてくれた。なのに,俺はかごめを悲しませてばかりだった…だから,今度こそかごめや子供を守って,幸せにしてやりたい。」


ふと犬夜叉を見ると表情が変わっていた。


「(少しは助言できたか…)犬夜叉,名前は決めたのか?」


「あぁ,決めた!けど,おめーにはまだ教えねーよ!かごめに1番に教えんだからな!」


と言ったとき,小屋の中から産声が上がった。


「「「!!!」」」


3人はバタバタと中に入った。


「これ,静かにしなさい。」


3人に注意する楓の腕の中には小さな赤子―――


「かごめ,男の子だ」


どうやら普通の人間の子のようだったが,人間の証である耳が異常に小さかった。


「犬夜叉…やっぱり男の子だったよ…」


犬夜叉は赤子を抱いて,笑顔を見せた。


「犬夜叉もやっと笑ったね」


「え?」


「私が体調崩してから,眉間に皺が寄りっぱなしだったじゃない」


「そうか?」


「うん!…ねぇ犬夜叉,名前考えてくれた?」


「…"結希"だ。"結ばれる"に"希望"の"希"」


「結希…いい名前ね!」





To be continued...
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