連載

□病
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数ヶ月でここまで喋るとは,半妖は凄まじいなとかごめは思いながら,怠い体を起こし,結希の手を引いて外へ行こうとした。

だがいきなり眩暈が襲ってきて,かごめは倒れてしまった。


「(まずいっ!)」

ガタッ


「ははうえ!ははうえ!だいじょぶ?ははうえ!」


結希はとっさに楓のところへ急いだ。
途中で双子を連れた珊瑚に出くわした。


「結希!大きくなったね!どうしたの?かごめちゃんは?」


人間で5歳くらいに見える結希に珊瑚はとても驚いた。


「ははうえが…ははうえが死んじゃう!」


目に涙を浮かべる顔はかごめそっくりだった。
珊瑚は結希が言ったことを理解し,双子を置いてかごめの元へ向かった。


「!!!かごめちゃん!!」


かごめは真っ青な顔でドアにもたれて意識を失っていた。


「かごめちゃん!しっかりして!」


そこに空を飛び回っていた七宝が珊瑚を見かけて寄ってきた。


「珊瑚,何しとるんじゃ…かごめ!!」


「七宝!ちょうどよかった!楓さまを呼んできて!」


「わ,わかったぞ!」


七宝は何がなんだかわからず,とりあえず楓を呼びに行った。

珊瑚はかごめを布団に寝かせた。






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