連載

□病
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「結希、おいで」


珊瑚はドアの外でオドオドしている結希を呼び寄せた。目にはまだ涙が浮かんでいる。


「(かごめちゃんそっくりだ…)」


すると楓と七宝が入ってきた。


「かごめ!どうしたんじゃ!」


「わからない,血相変えて走ってる結希に会ってさ…」


「結希が!?」


「うん…大した子だよ」


「びっくりだな…どれ,かごめ大丈夫か?」


楓が声をかけてもかごめは意識を失ったままだった。


「息はしている…」


「よかった…」


その時,犬夜叉が急いだ様子で帰ってきた。肩には七宝が乗っていた。


「かごめっ!」


「犬夜叉!七宝,呼んできてくれたんだね!」


「犬夜叉がそばにいた方がいいと思ったんじゃ!」


「ちちうえー!」


自分のよく知っている顔を見つけ,結希は犬夜叉に抱きついた。


「結希!大丈夫か?」


「ははうえが…」


「かごめは大丈夫だよ」


「大丈夫。かごめちゃん息はあるよ」


「きっと体内に残っている妖力が強いせいじゃろう。犬夜叉,お前の親父どのは大妖怪だからな」


珊瑚はなるほどと頷いた。


「かごめは…大丈夫なんだな?」






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