連載
□疑惑
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「かごめっ!大丈夫か?」
犬夜叉と目が合うとかごめはフイッと顔を背けてしまった。
かごめがこんな態度をとる理由を悟り,犬夜叉が話し始めた。
「かごめには…言わないでくれって言われてんだけどな…」
それだけを聞いてかごめはやっぱり浮気だと思い,ガバッと起き上がると眩暈が襲ってきて,大丈夫かよと犬夜叉に背中を支えられた。
「二股じゃねぇよ。最後まで聞け」
「…?」
「村の娘がかごめにいつも世話になってるから出産祝いあげてぇって言ってきたんだ。それで,かごめの好きなものとかいろいろ聞かれてた。それだけだ」
「じゃぁ…二股は…?」
「してねぇって!」
半分呆れ顔で犬夜叉が答えた。
そして犬夜叉はかごめの方を引き寄せ,耳元で呟いた。
「それに…俺,かごめしか見えてねぇし…」
「…本当?//」
「ったりめーだ」
「でもね犬夜叉,あんたがその気じゃなくても,逆ってことも有り得るのよ?」
「は?ねーよ,そんなこと」
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