Inuyasha

□"ありがとう"と"ごめん"
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今度は妖怪がかごめに鋭い鎌を振り下ろした。
かごめはもうダメだと思い,ぎゅっと目を瞑った。










ザンッ

















「…?」


確かに鎌が何かを切りつけた音は聞こえたが,痛みがなく,目を開けるとフワッと赤い衣の男が覆い被さってきた。彼を見ると,自分の代わりに付けられた傷が目についた。


「犬夜叉っ!!」


「い…から…とどめ…させ!」


犬夜叉の言葉でかごめははっとして,すばやく弓を構え妖怪に的中し,妖怪は消し去った。


「犬夜叉っ!あんた何無茶してんのよっ!」


「う…うるせぇな…勝手に…体が‥動いたんだよ」


「とにかくどこか空き小屋…あ!」


かごめは小さな小屋を見つけ,犬夜叉を連れて行って今に至る。


「私がちゃんと矢を当てていたらこんなことには…」


「泣くなよかごめ…」


「とにかく手当て…」


かごめは自分の懐を探ると白い布を取り出し,それを破き傷にあてた。


「…いって…!」


「ご、ごめん…我慢してね…」


いつもなら強気で言うかごめもこの日ばかりは彼は妖力を失って抵抗力が下がってるし,自分を庇って怪我をしたのもあって,強く言えなかった。


「かごめ…」





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