Inuyasha
□一緒に
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「危ないわね…」
「ここです…」
家主ががらっと襖を開けると邪気が一層強くなりかごめはフラついて,犬夜叉の腕にしがみついた。
「大丈夫か?」
「巫女さま…?」
「水をくれるか?」
はいと返事をして家主が水を持ってきてくれた。かごめの代わりに犬夜叉は家主に言った。
「今から娘から妖怪を取り払う。どんな物音がしても絶対に襖を開けるな。いいな?」
「は,はい…宜しくお願いします」
家主が去っていくのを確認し,襖を閉めてかごめを見た。
「かごめ,大丈夫か?」
「大丈夫よ…。ありがとう」
かごめは娘の様子を確認した。顔が白くなっていて,体から邪気が溢れ出ていた。
「辛かったでしょうね。…楽にしてあげるからね」
『私を…この体から…追い出すつもりか…』
「「!?」」
娘の口が動いた。だがそれは男の声だった。
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