Inuyasha
□君以外…
3ページ/4ページ
「そうだけどよ…でも…桔梗は…」
「"桔梗は"?」
「かごめを殺そうとしたこともあった…」
「犬夜叉…」
「お前は桔梗と比べられるの嫌かも知れねーが,…お前は人を殺すことなんて知らなくて,綺麗な心を持っている。だが桔梗は…―」
そこでかごめは手で犬夜叉の口を塞いだ。
「…(かごめ…?)」
「やめて…?」
「…?」
犬夜叉はかごめの手首をつかんで口から手をはずした。
「犬夜叉には桔梗のこと貶す言葉言ってほしくないの…」
「かごめ…」
「…って…言わせたのは私よね。…ごめんなさい…」
「違う!」
「犬夜叉…?」
「わ,わりぃ…。でも…」
そこで犬夜叉はかごめをそっと抱きしめた。
「でも…俺は今が1番幸せだ。桔梗が生き返ったとしても,かごめがいなきゃ意味がねぇんだ」
「犬夜叉…私も同じよ。犬夜叉がいなかったらもう意味ない…たとえ現代に戻れたとしても…」
―お前以外なにもいらない
―あなた以外なにもいらない
fin.