Inuyasha
□心の闇と誓い
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「犬夜叉…(嫌なこと思い出したの?)」
犬夜叉はかごめを木に押し付けた。
強く掴まれる肩に爪が食い込んで痛い。
「…っ…‥」
「助けでも呼べよ。てめえにはそういう人間いるんだろ?」
「!」
かごめはなんとなくわかってきていた。
犬夜叉は心の闇につけこまれ,変化してしまった。
でも変化を解く方法はわからない。
「…いないよ,犬夜叉以外」
「あ?」
「助けて欲しい人なんて…犬夜叉以外いない‥」
「…」
「私は犬夜叉を信じてる」
痛みを堪え,犬夜叉の頬に触れる。
「辛かったんでしょう?でもこれからは私がずっと犬夜叉のそばにいるから…」
かごめは犬夜叉にそっと口づけた。
「か,ご…め‥」
すると犬夜叉の変化が解けた。
かごめは安心したのか気を失った。犬夜叉は瞬時にかごめを抱き止めた。
「かごめっ!…かごめっ!」
「犬夜叉!元に戻ったんじゃな」
変化が解けたのがわかって楓が駆け寄ってきた。
「楓!かごめが…」
「!」
楓はかごめを見て驚いた。右肩に傷を負ったかごめはまるで―――
「(桔梗お姉さま…)」
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