Inuyasha
□心の闇と誓い
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桔梗は50年前傷が原因で死を選んだ。かごめもこのままでは―…
「犬夜叉!急いで手当てを…!」
「あ,あぁわかった」
妙に焦ってる楓に疑問を感じながらも犬夜叉は急いでかごめを抱えて楓の小屋に向かった。
「よかった。思ったよりも傷は浅い」
「…」
黙り込む犬夜叉に楓ははぁと溜め息をついた。
「かごめはお前を恨んでおらんよ」
「なんでそんなこと…言い切れんだ…?」
「わしが言うことではない。かごめから聞け。でも…かごめは優しい子じゃ。そしてお前を誰より愛しいと思ってる」
「…」
「…さっきはまるで50年前のお姉さまを見たようじゃった」
「え…?」
「右肩を負傷して,気を失っているかごめは50年前お前を封印したあとのお姉さまにそっくりで,かごめがこのまま目を覚まさないのではないかと思って,怖かった」
「楓…」
「わしにとってかごめは娘同然の大事な者。今度かごめをこのようなことに合わせるようであれば…」
次の言葉は自分の袖を引っ張ったものによって遮られた。
「「かごめっ!」」
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