Inuyasha
□安心する存在
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「どこか川で休もう!犬夜叉,かごめちゃんの様子は?」
「まだ目覚めねぇ…っ!川こっちだ!」
犬夜叉は川の音を聞き取り,みんなを案内した。
「うっ…」
「かごめ,気がついたか」
かごめは辺りを見回すと,状況を把握した。
「私情けないね…気絶しちゃうなんて…」
半分笑いながら言うかごめの手はまださっきの光景が頭から離れないせいかカタカタと震えている。
その手を犬夜叉はぎゅっと握った。
「無理すんな…」
犬夜叉はわかっていた。あんな平和な世界で暮らしていた彼女はきっと死体ですら見慣れてないはず。ましてや生首をあんな近くで見せられたら気絶するのも無理もない。
握られた犬夜叉の手の温かさに安心し,かごめは犬夜叉に抱きついた。
「怖かったの…」
「かごめ…」
「なんで…私は生きてるんだろうって…思うと答えが見つからなくて‥…」
「(取り憑かれてる…?)」
そこでかごめはハッとして,犬夜叉を見た。
「ご、ごめん!私…なに言ってるんだろ…」
「犬夜叉!近くに空き小屋を見つけました。かごめさまは…?」
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