Inuyasha

□文―ふみ―
2ページ/5ページ




かごめを安心させようと犬夜叉はかごめの頬に触れようと手を伸ばすとかごめはビクッと怯えたように少し退いた。

そんなかごめを見て犬夜叉はのばしかけた手を引っ込め,小屋を出て行った。


「私…犬夜叉を傷つけちゃった…」


かごめは犬夜叉を追おうと立ち上がるが,ことの発端はこの文であることを思い出し犬夜叉が文の内容を自分に教えない理由を知るために,珊瑚のもとへ行った。


「うーん…」


「どう?珊瑚ちゃん…」


「これね,最後に"犬夜叉には見せないでほしい"って…」


「えっ!?」


文にはこう書いてあった。
――私は隣の村の吉之介と申します。以前この村に立ち寄った際,楓さまのもとへ案内して下さるかごめさまに一目惚れしました。ですが,かごめさまには半妖の夫がいるとききました。かごめさまの夫が普通の人間だったならば私は身を引いてましたが,妖怪は人間を裏切ります。妖怪と人間は所詮流れるときが違います。私はかごめさまに傷ついてほしくない。意志があれば,またはその半妖に脅されていたのなら,どうか私を訪ねてきてください。その方には内密にお願いします。


「いわゆる恋文。…だけどやっぱり犬夜叉は自分は半妖でかごめちゃんが人間だから何か問題がおきるんじゃないかって思ってたんだと思う。それを見ず知らずの人にこうやってかごめちゃん宛てに文を渡して,犬夜叉には言うなって書いてたら…いくら犬夜叉でも傷つくんじゃないかな?」


「私…犬夜叉を傷つけちゃった…」







.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ