小説
□体育
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「今日は担当の先生が出張だから、体育は自由だってよ」
「そーなんや!やった〜♪何しよか?」
「ん〜。鬼ごっことかしない?!」
「ええな!よし、せっちゃんも早よ着替えてっ」
2人の会話を聞いていたが、いきなり自分に振られたのでびっくりした。
「えっ私もですか?」
「もちろん!たくさんいたほうが楽しいしね♪んじゃ、私他も誘ってみるから先行くね〜」
そう言ってお嬢様と私を残して、アスナさんは教室を出て行った。
そして着替えを終えて体育館に向かう。
するとアスナさんの近くには、くー、のどかさん、ゆえさん、楓にいいんちょさんが居た。
「よし!これで揃ったわね♪それじゃ、鬼は誰がやる?」
「ハーイ!私やるアルよ」
「ならば拙者も」
そう言って、2人は目を隠して数を数える準備をする。
「分かった、20秒数えたらよろしくね〜♪範囲は体育館全部で、ルールは氷鬼!よし行くよ、いいんちょっ」
「あなたに言われなくてもそうしますわよっ」
2人は鬼とは反対方向に走っていく。
すでに5秒が経過中。
「さ、行きますよ、のどか」
「う、うん」
2人はステージ脇の階段に向かって走っていく。
さて・・。
「せっちゃん」
「はい」
「うちらは、どこ行こか?」
鬼があの2人となると、お嬢様は走るのはきついだろう。
そうしたら・・
「よし、あそこに隠れましょう」
ステージの壁にかかっているカーテンを指差す。
「お〜♪ほな、急ごぉか」
・・20!
「よ〜し、頑張るアルよ〜」
「ふむ。どうする?」
「んじゃ私はアスナ達とこ行くアル」
遠くにいる2人を見ながら言うくーふぇ。
「了解。拙者は刹那を狙いながら他をしとめるでござる」
「任せたアルっ」
そう言って、瞬動で2人の方へ行くくーふぇ。
瞬動使っちゃっていいのか?
・・と、マズい。楓がステージに登る・・が、階段を上っていった。
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