-空手紙-

□2.プロローグ弐
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少し、劉斗の声が掠れる。
それに、『やっぱり…』という顔をして慧が続ける。

「噂話だけどね。まぁもしかしたら…叶うかもよ?劉斗の望むことが。」
「…」

黙ったまま、俯く劉斗を慧は呆れた様子で見て、はぁ、とため息をつき、言葉を発する。

「けど、劉斗には悪いけどさ、もう、忘れたら?…あの人の事なんて。」
「無理だ。」

きっぱりと言い切られた。

「あいつは…最後まで…俺に助けを求めていた。けれど…助けられなかった。」

劉斗の言葉を黙って聞く慧。

「だから俺は…もう一度あいつに会って謝る。許してもらえないかもしれないけどな。」

そう言って、寂しそうに、弱く、笑った。

その後は二人とも無言で。

気がつけば、小さな神社の前に立っていた。

そこで二人は…出会う。

小さな神様に。


 続くよ〜☆

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