るろうに剣心長編

□拾伍話
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その後、

『今日は、ありがとうございました。』


一)「ああ。」


斎藤に頭を下げた後、剣心と神谷道場に帰った。



『…緋村さん、ずっとつけてたんですか??』

剣)「ま、まあ…」

『あなたも、ストーカーですか…。』


驚いて、おろおろしだす剣心。

剣)「そのような訳では…」

『ストーカーじゃないですか!!』

剣)「いやー…何故か、夕葉殿が消える事が怖くて…。」



寂しそうに呟く緋村さんは、何を思って居るのだろう…。


『随分と信用されてないんですね、…私って。』


剣)「そのような訳ではなくて…」

『じゃあ、どうしてですか??』


剣)「最初は、途中で見かけて…それで…話しかけようと考えたのでござるよ。
ただ、急いでどこかに向かっていくので、話しかけづらくて…それに、向かった
先に、斎藤一が居たもんだから、どうすればいいのか…分からなかったでござる。」




『斎藤さんと会う事が、問題ですか??』

剣)「いや…沖田の墓に行くほうが、怖かったでござるよ。」




『…どうして??沖田先生と斎藤さんが新撰組だから…??』



剣)「そんな事ではござらん!!!!!」

『…緋村さん…??』



そんなに、大声を上げて、どうし…

風の音が鳴る。




『緋、村…さん??』

気付けば、あなたのぬくもりに包まれていました。





剣)「拙者は…夕葉の心が、沖田総司で多い尽くされる事が怖い…。」




剣)「拙者から、離れていく事が、こんなにも怖いでござる…。」



こんなにも高鳴る胸の鼓動。




『(私、やっぱり、…この人が、好きだ…。)』



どんなに否定して、逃げようとしても…



この人が、好きだ…。





『私は、あなたを守りたい…でも、守るためには私だけの力じゃダメなんです。
私の力じゃなくて、沖田先生の刀を借りなきゃ…だから、沖田先生の事大好きで居させてください。』





剣)「拙者から、離れないでくれ…。」


『…私、でも、京都に行きます。土方さんや
沖田先生は頑固でしたが…私も、相当頑固なんです。』





剣)「………。」


『…緋村さんの答えは、1週間後までに出せばいいんです。』







『(その日、あなたの答えはハッキリと決まるはずですよ。)』









宗)「(…明日奈 夕葉ですか^^)」




『緋村さん、早く帰らないと、左之さんが飢え死にしてしまいます。』

剣)「そうでござるなー…」





宗)「(…楽しい事になりそうですよ、志々雄さん。)」







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