御題小説

□確かに恋だった:「微裏な5題」
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『少し遅れました、ごめんなさーいw』


アハ、と笑ってやってきた少女。明日奈 夕葉。




宗)「お疲れ様です。」

『ごめんね、宗ちゃん、遅くなっちゃって…。』

と、苦笑いしてる夕葉さん。




志)「お前、何してやがった。」
と、呆れたように聞く志々雄さん。

志々雄さんは、足を組み、その隣には由美さんが居る。



『えーっと…ですねー…』

視線を志々雄さんから逸らすところを見ると、一生懸命言い訳を考えているようだ。




志)「言い訳なんていらねー。」

『あ、はい。』

志)「茶と菓子を持ってくるだけで何やってやがった…。」




『決して、つまみ食いをしていた訳では…』

志)「それは、ここにある菓子の個数で分かる。」

『アハ。』


宇)「いいな、女子は、笑って誤魔化せるのだから。」


宇水さんに言われて、夕葉さんは申し訳なさそうにする。


由)「別に怒ってる訳じゃないのよ??」

安)「ああ、何も怒ってないぞ。」

志)「俺は早く食いてぇ…。」



鎌)「怒らないから、言ってみなさい。」

『えーっと……迷っちゃって……ですね…』


下向いて言う夕葉さん。




宗)「ククッ…アハハハハ…夕葉さんらしいやw」

笑いがこみ上げて、止まらなかった。


『宗ちゃん、笑いすぎだよ…本当に、みんなの所に戻れないかもって怖かったのに…。』


と言いながら、周りを見渡せば、みんな呆れていた。

安慈さんまで、下を向いて悩んでいるようだ。



鎌)「嘘、でしょ…??」

由)「………。」

と、女2人(?)は、口に手を当てて驚いていた。



志)「自分のアジトで迷うヤツがどこに居るんだよ!!」



『すみませーん…』

下を向くしかないらしい…。




『…だって、ココ、分かりにくいし…。』

宗)「夕葉さんには専用の地図が要るんじゃないですかねー??」

『宗ちゃん、それイイ!!』
夕葉さんは、パンッと手を叩いて、僕を誉めた。

…冗談だったんだけど、な…。



『って事で、志々雄さん、作ってください。』←

志々雄さんに、こんん事言えるの、あなたくらいですよ。


志)「…そんな面倒な事、誰がするか!!」

『あ、ダメ…??だって、私、方向音痴だし…』

志)「方向音痴は、地図作っても無駄だろ。」


『あ、確かに…地図があっても、迷う自信あるw』←

また、アハwと笑う夕葉さんに僕は爆笑。




志)「…面倒だから、移動する時は、宗次郎と一緒。それでいいだろ。」

『え??』

志)「どうせ、お前ら部屋も隣だしよぉ。」



宗)「僕はいいですけど…」

『宗ちゃんがいいなら、いいや。よろしく。』




こうして、ようやくお菓子が食べれました。



志)「(やっと食えた…。)」







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