平安恋歌

□貮話
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「君はどこの姫??」


『ひ…め…?』

「?」

えっ…どうしよう…
姫って…?


「あ…ゴメン、ゴメン。名前を聞くときは自分から名乗るんものだよね。」

その人はそういって微笑んだ。
その笑顔が眩しい…。


「俺は、光源氏。」

『光の君…?』

「えっ、知ってる?俺の事。」
光―
あぁ…
あの女の人の声で聞こえた…
きっと、この人だ…。


『いや…あんまり。でも、名前だけなら…。』

「そっか…、結構有名だと思ったんだケドな。平安のプレイボーイって♪」

『プレイボーイ…。』
それって褒め言葉でもないよね?;


「まぁ、名前を知ってもらってただけでも嬉しいよ♪」
また、この人…いや、光の君は、
ニコッと笑う。

綺麗な顔立ち…。
これなら、プレイボーイでもおかしくない
ような気もする…。



「…で、君は?」



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