るろうに剣心長編

□伍話
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『…で、何で私に頼むの??』


左)「おい、身近な人だって相談に乗れよー」


『これは、相談じゃなくて、頼みごとでしょ。』




私が、ベビーシッター(…と言っても、幼稚園くらいの子供まで)を始めて、数日。


左)「この辺りじゃ、結構評判だぜ??」

『それはどうも、光栄ですね。』

左)「その全く喜んでねー顔で言うなよ。」

『左之さんに言われても…』





神谷道場の前に看板をかけさせてもらった。

私が行うベビーシッターは、頼まれた子供を預かるだけ。

そりゃ、もちろんお世話もするけど…



毎日忙しくて、息抜きが出来ないお母さん達が、
たまには、と言って遊びに出かけるときに子守りを任される。

…このパターンが多いかな。




左)「料金が良心的で、」

『(まあ、資格も何も無いから…)』


左)「それで、日々の悩みや愚痴を嫌な顔1つせず聞いてくれる。」

『(一応、心理学には興味あるし。)』



一時期、本を大量に集めて、自分の周りに大量の資料がある。



左)「感謝されてんだなー。」

『そうだねー。』


左)「てか、おめーは俺の相談には真剣にのってくれねーんだな!!」

『今日、相談所は休みです。お引取りください。』

左)「年中無休って書いてあった。」

『あなたの相談は気分が乗らないので無理です。』

左)「差別だー、俺が噂流したら、すぐに広まるぞー」

『そうでしょうね、左之さんは顔が広いから…。』



左)「焦らねーの??」

『…左之さんは、絶対そんな事しないもん。』



左)「………、俺は悪一文字背負ってんだぞ??」

『それ、悪趣味の悪でしょ。』

左)「ちげーよ!!!!」


悪一文字を背負いながら、あんたが悪い事してんの、私は見た事無いし。







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