その他短編
□落し物
3ページ/11ページ
歳)「…お前、変な格好をしてるな。」
『私が居た世界では、これが普通だったので。』
少女の目は強かった。
新)「スゲー、あの土方さんに、あの目…。」
左)「さすが、沖田さんの連れてきた女…」
平)「…でも、メチャクチャ可愛いぞ??」
総)「ひじかたさーんw」
歳)「………。」←嫌な予感しかしない
『…??』
総)「これ、飼いたいなw」
歳)「…は??」
『はい…??』
『(ぺ、ペットですか…??)』
総)「気に入っちゃったんだもんw」
『いや、気に入ったから飼うと言われましても…』
総)「だって、帰るところあるんですか??」
『…ここ、どこですか??』
総)「京都の壬生です^^」
『(ど、どこ…?!)』
『(…それに、ここ、現代じゃない…。)』
その瞬間、腕時計を思い出す。
『(違和感…。)』
歳)「総司、気に入ったから置いておけるほど、ここは…」
総)「甘くない…でも、彼女、全然、いい人っぽいですしーw」
鉄)「うん!!(少なくとも副長より…←)」
『………。』
その立ち姿に、違和感を感じない者など、沖田と鉄くらいだろう。
現代の制服と、何やら持っている紺色の物体。
髪の結い方もおかしいし、それにこの腕についている時計のようなもの…。
「「「(メチャクチャ怪しい…。)」」」
総)「僕の小姓って事で^^」
『…?!』
小姓…って、雑用係ですよね??
左)「色小姓じゃなくて…??」
『色小姓って何ですか…??』
歳)「夜のお相手だ。」
『…死んでしまえ。』←
「「「(鬼の副長に…死ねって…!!)」」」
歳)「(な、何故俺が…??)」←とばっちり
総)「そういう事で、よろしくお願いしますw」
『…私、了承してないんですが。』
総)「だって、行くところないんでしょう??」
『………。』
案外、こんな簡単に明日奈 夕葉の仕事が決まった。
『私、…何も出来ませんよ??』
はっきり言って、料理無理。
感情的になるから忍も無理。
剣術なんてやったこと無い。
『(経験無いから、色小姓さえ務まらないよ、きっと…。)』
総)「大丈夫ですよw」
『じゃあ、別に私じゃなくても…』
総)「何かを感じたんですよ。」
歳)「何かって…??」
総)「さあ…??」
『……??』
この時、沖田さんの言う意味を分かる者は1人も居なかった。
本人でさえも、理解していなかったのであった。
歳)「(何故、俺が…元はといえば、原田が…。)」
・