その他短編

□勿忘草
1ページ/12ページ



忘れない。


君を、忘れる事は無いだろう。

いや、出来るはずが無いんだ。






本気で愛した人だから―










目の前に広がる、青紫の花畑は…




愛が真実である証であり、君を忘れないという誓いである。








そっと吹く風が、長い髪を包む。












緋色の夕日…。







直接見ると、眩しくて少し目を細めた。













『………。』










「………。」














よく分からないけど…この景色は心が安らぐ。







何となくだけど…今、あなたも同じ景色を見ている気がする。



















『剣心。』





「夕葉。」






聞こえるはずの無い声…。




今は、君の名前を忘れたくないから。

君の名前を呟くよ。









今でも、













君を愛してる。




































次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ