その他短編

□悪夢も突然に…。―高杉晋助ver.―
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朝、目を覚ますと、隣に何か居た。





モゾモゾと動いて、低血圧なのかポーっとしながら、起き上がる。



「どこだ、ここ…。」


頭を抑えながら、こちらを向くと、その男は呟いた。


「何だ、この女…。」



『人のベッドに潜り込んでおいて、この女とは何だァァァ!!』


…あ、殴った。
私、生まれて初めて人を殴りました。

その人は「っ痛…」と呟くと、こちらを目を見開いてきた。


…しかも、すごく怖い人を殴ってしまったようです。





「何だよ、起きてイキナリ殴るか!?普通!!」



顔、怖ッ!!鬼の形相!!修羅だよ、修羅!!



「…ま、俺を殴るなんて、気の強ぇ女だな。」


クククと不気味な笑いを浮かべ、こちらを見るその表情に、悪寒が走った。




『………。』



…何なんだろう、この人。

人の家、人のベッドなのに全然動揺してない。
それに、女に殴られて笑ってられるなんて…





………M??


それとも、相当なプレイボーイで、殴られるのなんて慣れてる…とか…、

その男を横目で見ると、着物が肌蹴ている。



…って事は、私のバージン…!!!!!←








「人の事放って、何百面相してんだよ、テメェは…。」

男は呆れたような表情をして、私に言い放った。



『だって、何も見に覚えが無いんですもん…。』


不安になって、嘘だと思いたくて、涙がこぼれるのを我慢しながらその男を睨むように見た。



「…んな顔すんなよ。そういう表情は男を誘惑すんだぜ??」

ニヤリと口角を上げ、私の頬に触れる。


悔しいけど、今一瞬ドキッと胸が跳ね上がる感覚があった。





「何なら、このままヤるか??」


『さ、サイテー!!』


その男の手を払い、私は言い放つ。
彼は一瞬驚いた表情をしつつ、またフと笑った。


目覚まし時計を見れば、既に7:00だった。



『って、こんな時間?!』

今日は、月曜日です。…つまり、学校です。



『…着替えたいんで、帰っていただけます??』


「…知らねーよ。ここ、どこ?」


『私の家、私の部屋。』


「俺、昨日飲みすぎたのか…、覚えてねー…。」







『………。』










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