その他短編
□悪夢も突然に…。―高杉晋助ver.―
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「すっごい顔してるね。」
『…昨日、3時ぐらいまで花札に付き合わされたんだけど、』
…昨日っていうか、今日??
「…高杉晋助に??」
『アイツ以外誰が居る。』
辞めたくて手加減したら、スッゴイ怒られました。
晋)「俺に手加減なんて不要だ。」
とか言ってた。
『どーも、すみませんでした。』
晋)「手加減しようとして勝つなよ。」
『申し訳ない…。』
手加減しようとしたら、ふけ勝ちしてしまった…。
晋助が折角、七短を入れたのにふけ勝ちの方が勝ち。
これは、相当悔しいと思う。(私でも悔しい。)
でも、私が勝ったら、クソッってもう1回を要求する。
晋)「テメーの、そうやってシレッと勝つところが気に食わねーんだ。」
『…眠くてテンション下がってるんで。』
晋)「もう1回だ!!」
『いつになったら寝かせてくれるの?!』
晋)「切った。ほら、配れ。」
『負けの分際で命令してんじゃねーぞ。』
晋)「あ゛?」
『…すみません、配らせていただきます。』
アイツが勝ったら勝ったで、気分が良くなってもう1回を要求してくる。
晋)「よし、もう1回するぞ。」
はしゃいでる様子は見せないが、相当嬉しいらしい。
『何なんだよ!!面倒くせーんだよ!!』
「って、本人の前じゃ言えない訳ね…。」
でも、まぁ…
『そういえばさ、何て呼べばいい??』
って聞いたら、あっさりと「高杉様。」と言われた。
『…アンタでいいや。』
晋)「…じゃあ、晋助様で。」
『大して変わらねーよ。』
晋)「…何でもいいよ。」
『………。』
晋)「…黙るな。そこは、“じゃあ、晋助って呼ぶ”的な感じになる部分だろ。」
『あ、晋助って呼んでほしいんだ。』
晋)「別に…。」
私が晋助を指差して、ククッと笑うと、ふてくされたように視線を逸らす。
『(可愛いところもあるんだけど、)』
「まぁ、脅されてるみたいだけど、…そこまで危険じゃなさそうだね。」
『いや、脅してる時点で危険人物だと思うんだけど。』
思ってたより、嫌なヤツでは無い気がするけど…。
『……、(…にしても、眠い。)』
私、今、かなり頑張って睡魔と闘っています。
『(あ、そういえば、ダ○ソー寄って帰ろ。禁煙のステッカー買おう。)』
『(…そういえば、)』
晋)「…あ、出来る限り早く帰って来いよ。寄り道禁止な。」
過保護か。…まァいいや。見張られてる訳でも無いし。
…という考えは甘かった。
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