御題小説

□確かに恋だった:「自信家な彼のセリフ」
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『いや、意味分かんないですけど…。』


今のは引いた。

何でこんな自意識過剰なんだろうか…

いや、確かに見た目がかっこいいのは否定しないけど。





『何でそんなこと言うんですか??』


威)「んー…暇だからさ、ね?」


『団長さんがそんな暇なわけ無いじゃないですか。
それに、あなたが暇だとしても私は暇では無いので。』


何の団長なのかは知らないけど、それなりにえらい人なのだろう。


『それじゃあ、失礼します。』

私が顔を上げたとき、その人は先ほどまでニコニコして糸目だったクセに…
青い綺麗な瞳で、私を見ていた。口が半開きで、妙な立ち方をしているアホ毛が、ニコニコ団長のアホ面を引き立てている。







鬼兵隊の幹部、来島また子ちゃんに呼び止められて、掃除道具を下ろした。


ま)「春雨の人知らないッスか??」

『春雨の人…??』

ま)「団長が逃げちゃって…。それを追いかけていった奴も帰って来ないんスよ。」




そういえば、今日は重要な来客があるって言ってたような気がする…。


『…ん??団長…??』

…何の団長かは分からなかったけど、もしかして春雨…??
あの、宇宙的に見ても、結構強い感じの春雨??


ってことは、もしかしてもしかするけど…私、ヤバいんじゃない??



ま)「知らないッスか??なら…」

『いえ、先ほどお話しました。…ただ、』






ま)「ただ…??」

『…かなーり失礼なこと言っちゃった気がするんですけど、』

ま)「…それは、…マズいッスね…。」




やっぱり、マズいんだ…。






そして、先ほど掃除していた場所に行くと、やはりその人たちは居て…。


威)「アレ?…あ、俺を惚れさせる気にでもなったの?」

笑顔のまま、彼は首をかしげる。同時にアホ毛が揺れる。


『いや、別に…』

ま)「その口のききかたは何ッスか??」

『す、すみません…。』


私はうつむく。小さな声で『申し訳ありませんでした』と神威にわびを入れた。



威)「俺がその程度で許すと思う??w」



『…本当に申し訳ありません。』


威)「じゃあ、俺のものになってヨ。」

『はァ?!?!』

その瞬間、また子ちゃんに思いっきり後頭部を殴られた。






威)「…あ、分かった。見惚れてたのか。」

『いや、何の状況がそういう風に解釈されたんですかぁぁぁ!!!Σ』


ま)「夕葉!!アホとはいえ、晋助様の大事な客人様ッス!!
これ以上失礼なこと言ったら許さないッスよ!!」

阿)「…いや、今、お前のほうが失礼なこと言ったよな。」

ま)「空耳ッスよ。」

阿)「あ、そっか。オジサン、もう歳だから…」



『(え、何??このやり取り!!私逃げていいかな?!今のうちに…)』








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