御題小説
□確かに恋だった:「腹黒君にビビる彼女のセリフ5題」
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3.気温が下がったのは気のせいかな
『瀬田君…??』
腕をつかまれ、そのまま連れてこられ…
『(この人は一体何??…今に始まった事じゃないけれど、)』
宗)「一緒に志々雄さんの所に行きません??」
『え、嫌です。次の授業受けさせてください。』
てか、斎藤先生の授業サボれるのあなたくらいですよ!!
宗)「えー……あなたに、拒否権があるとでも思ってるんですか??」
え、逆に何で無いんですか…?!
宗)「それじゃ、行きましょう。」
『え、ちょっ…待って…』
宗)「大丈夫ですよ。神谷さんに頼んでおきましたから。」
『え、薫ちゃんに…??(…頼り無い!!)』
宗)「巻町さんにも一応頼んでおきました。」
『(更に頼りない…!!)』
彼が「一応」とつけたように、操は頼りないですよ。←
って、何故、私が志々雄先生の所に行かなきゃいけないんだ…。
(これはきっと、何かの嫌がらせか、罰に違いない。)
『瀬田君、怒ってるの…??』
宗)「何で僕が怒るんです…??」
『…えっと…、』
だって…さっき、公認の仲とか言った事を否定してと言った上に、
瀬田君が僕は困らないと言われた事に対して私、「困る」って言ったし…。
宗)「その事ですか。」
『…別に、瀬田君の事、嫌いな訳じゃないから…。』
私は、何を言っているんだろうか…。
宗)「知ってます^^」
『……………。』
頑張って、伝えた結果がこれ…。
私は、この人には勝てないみたいです。
左)「おーい、夕葉!!」
『相楽君…??』
相楽君が大きく手を振りながら、こちらにやってくる。
『どうしたの…??』
左)「何か、巻町と神谷が怒られて…問題を解けなかった俺が呼んでくる事になった。」
『(やっぱり2人に言い訳は無理だった訳ね。)』
しかも、相楽君は私が教える途中だったから解けなかったと…。
1時間全部サボるよりは今帰って怒られるほうがまだマシだろう…。
『じゃあ瀬田君、そういう事で。』
左)「おう、帰ろうぜ。」
左)「俺が斎藤のヤツに怒られんだよ。」
『迷惑かけてごめんね。相楽君。』
宗)「別に夕葉は悪くないですよ。僕が連れてきたんですし。」
『(まあ、そうなんだけど…。)』
左)「その辺の説明は面倒だからお前がしてくれや。」
じゃあ…と言いながら、相楽君が私の腕を引いた。
ピシッ…と音がしたような…。
宗)「…それに、相楽君は何勝手に夕葉に触っているんですか??^^」
勝手にって、君の許可が要るのでしょうか…。
『気温が下がったのは気のせいかな…。』
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