御題小説

□確かに恋だった:選択「愛してる愛してる愛してる」
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「アイシテルアイシテルアイシテル」














君が愛しすぎて、いつも思ってしまうことがある。



ただ、アイシテル…。



だから、全てを奪って、独占したい。







僕が君に問う。



「夕葉、君の心は誰のもの??」







君は必ずこう答える。









『沖田さん、あなたのものです。』


















いつも聞き返したかった。






「本当に??」








本当に、僕のもの??



僕だけのもの??











『はい、沖田さんだけが好きです。』












ここで留まればいいのに…





何故、こんなにも貪欲なんだろう…










そっと君を抱きしめる。




その力は段々と強くなる。






絶対に離したくない。










『沖田さん…??』





もし、君が誰とも出会って居ないうちに僕と出会っていたら…



僕はきっと、君をどこかに閉じ込めた。



誰とも出会わず、ただ、本当に僕だけの君にしたことだろう。





でも、それは叶わない。


既に君は、多くの人に囲まれてしまった。







誰にも見せたくない。

誰にも触れさせたくない。




それなのに、君は無邪気に笑うから…




何も知らないで欲しい。

僕だけを知って欲しい。







決して叶わない夢を抱きながら、今日も君を抱きしめる―。































「アイシテル、」

『はい、私もです。』



「アイシテル、」


『…沖田さん??』










「愛してるよ、…本当に。」







ただ、君を愛してる。












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