御題小説
□ふりる†ふらくたる:「悲哀・忘れていく愛」
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《夢なら醒めないで》
ある日あなたが現れた。
驚いたけれど、「どうして」なんて聞かない。
「これは夢だ」と言われることが怖いから。
どうか現実であってほしい。
分かっている。分かってるんだ…。
これが夢であることくらい。
でも、あなたに触れたときの感触を忘れたくない。
夢でもいい。
夢ならこのまま、ずっと戻れなくていい。
『沖田さん…。』
あなたも私の名前を呼んでくれた。
「夕葉、」
『今でも好きです。』
「僕も、ずっと愛してる…。」
この想いをどうすればいいんですか??
『沖田さん、』
大好きです。
そっと、あなたに抱きついて…
「会わないうちに、随分と積極的になったんだね。」
あなたは苦笑してた。
『だって、ずっと、ずっと…こうしたかった…。』
「僕も、…そして、ずっとこうしていたい。永遠に…。」
お願いします。
どうか…
《夢なら醒めないで》
(あなたのぬくもりを感じていたい)
(ずっと、側に居てほしい)
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