御題小説

□ふりる†ふらくたる:「悲哀・忘れていく愛」
2ページ/3ページ






《夢なら醒めないで》










ある日あなたが現れた。






驚いたけれど、「どうして」なんて聞かない。













「これは夢だ」と言われることが怖いから。

















どうか現実であってほしい。




























分かっている。分かってるんだ…。



















これが夢であることくらい。













でも、あなたに触れたときの感触を忘れたくない。



夢でもいい。


夢ならこのまま、ずっと戻れなくていい。








『沖田さん…。』






あなたも私の名前を呼んでくれた。
















「夕葉、」







『今でも好きです。』











「僕も、ずっと愛してる…。」






この想いをどうすればいいんですか??











『沖田さん、』





大好きです。









そっと、あなたに抱きついて…





「会わないうちに、随分と積極的になったんだね。」


あなたは苦笑してた。






『だって、ずっと、ずっと…こうしたかった…。』




「僕も、…そして、ずっとこうしていたい。永遠に…。」












お願いします。



どうか…





《夢なら醒めないで》






(あなたのぬくもりを感じていたい)

(ずっと、側に居てほしい)








次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ