御題小説

□確かに恋だった:「変態に恋されてしまいました5題」
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2.盗撮が犯罪って知ってますか?





桂)「…振り向けー、こちらを向けー…」







万事屋にて、

『…銀さん、…という訳なんです。何とかなりませんか??』


銀さんに相談中です。



『(てか現在進行形でストーカー被害ですよ。さっきからぼそぼそ何か言ってるんですけど…。)』


銀)「とりあえず殴っとけば?」

『もう何度も殴りました。でも諦めないんです。』

桂)「それが俺の武士道だ。」


『…その面倒くさい武士道を捨ててください。』


銀)「おーい、神楽ぁー、その夕葉の周りウロチョロしてウザってぇの外に捨てて来い。」

神楽ちゃんが「はいよ!!」と言ってつまみ出す。


『一時的につまみ出して何とかなる問題じゃないんですよ。』







『いっその事、殺してください。』



神)「了解アル!!さ、銀ちゃん!!」

銀)「俺だって殺したいのは山々だよ??でもそしたら俺達犯罪者だよ??」


『じゃあ、6分の5…いや、10分の9殺しでもいいです。』

銀)「ほとんど殺してるからね、それ。」

新)「てか、最初より後者のほうが殺す割合増えてますからね??」




『だって半殺し程度じゃ諦めないんです。』






桂)「夕葉殿!!嬉しいぞ!!殺してほしいほど、俺を思ってくれているとは!!」

『いや、何か微妙に勘違いしてません??』

新)「結構重要な勘違いしてますよ!!!微妙どころの話じゃないですよ!!!!!」



『…あの、この握ってる手、』

桂)「やっと俺の思いが通じたのだな!!!」






『抱きつくなこの変態男ーーーー!!!!!』

桂)「変態ではない、純粋に夕葉が好きなだけだ。」

思いっきり私が桂さんを殴ると、その殴られた頬を押さえながら桂さんは言い返す。




神)「純粋なら、何故ポケットにこんなモン入ってるアルか?!」

神楽ちゃんが桂さんのポケットから奪ったものは…



新)「何、これ…」

新八さんが神楽ちゃんの手から1枚を抜き取る。
新八さんは顔をしかめて、「盗撮…、」と呟いた。




桂)「出来れば、笑顔のアップでカメラ目線のものが欲しいのだが…」

新)「いや無理でしょ、だって盗撮だし。」




『純粋なんかじゃないんですよ!!さっきだって胸触らせてくれなんて言って…!!』

神)「何てこと言うアルか!!心の傷は一緒治らないアル!!」

新)「そうですよ、桂さん!!」

銀)「そうだそうだ!!銀さんだって触りてーんだよ!!」




新)「…いや、銀さん、今どさくさに紛れてとんでも無いこと言いましたよね??」






『(…相談相手、間違えました。)』






桂)「呆れた表情も可愛い、」
と言いながら桂さんはシャッターを切る。


『…あの、もしかして毎日撮ってます??』

桂)「当たり前だ、夕葉殿の全てをここに納めたいのだ。
ところで笑顔のアップを1枚撮らせてくれないか??」










『…それ以前に、盗撮が犯罪って知ってますか?』
















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