御題小説

□確かに恋だった:「変態に恋されてしまいました5題」
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3.くっつかないでください移ります変態が







桂)「夕葉も死ぬほど愛してると言ってくれたことだし、」

『いや、言ってないです。』


新)「馬鹿だ、この人本当に馬鹿だ…。」

神)「馬鹿以外の何者でもないアル。」



桂)「という訳で悪いな、銀時!!」

銀)「…ムカつく、…おいお前の彼女に言っとけ。一人くらい俺にいい女紹介しろってな。」



あの、銀さん目の前で指差されても…

ていうか、この人の彼女じゃないですからね。
あなたの目の前で「この人を殺してくれ」と言ったんですよ。
聞いてましたよね??あなたに頼みましたよね??



何でテメーは、ドヤ顔してんだ。




新)「あの、銀さんまで乗ったら取り返しのつかない事になりますよ…。」

『あの、新八さん、そういうの冗談でも言わないでくれる??』

新)「…すみません、」


エリザベスが(…どこから出てきた??)【桂さん、良かったね。おめでとう。】と看板を揚げた。

『…エリザベスさん、勘違いです。』


桂)「勘違いでも良い。このまま持っていけば、俺と夕葉は晴れて家族だ。」

『…どこまで持っていく気ですか、』




銀)「結婚までって事だろ。おめでとー。」

新)「だから乗っちゃダメですって!!!!!」


銀さんがそのままパチパチと拍手を送り、新八さんがツッコむ。


『(有り得ない…。)』


何だか、疲れてきました。




桂)「好きだぞ、夕葉。」

『私は好きじゃありません、むしろ嫌いです。消えてください。』



桂)「夕葉…、」





神)「何か急にいい雰囲気アル。」

『不本意です。』

神)「つーか、急に呼び捨てになったアル。」

桂)「自分の妻に“殿”とつけるのもおかしいだろう、」

『あの、いつから妻になったんですか??』

桂)「今後、妻にする予定だ。」

『絶対無いです。そして人の話を聞いてください。』




桂さんは「良いではないか、」と言いながら私の肩を抱く。

『全然良くないです。』







『…あの、お三方も見物せずにこの人の暴走を止めてください。』


銀)「いやー、もう手遅れな感じしたし、そいつはどーしよーも無ぇわ。」

銀さんはそう言って、もう諦めたらしく、ジャンプを読み始めた。

銀さんが「新八ー、いちごミルクー。」と言って、新八さんが「えー、」と文句を言いながら冷蔵庫から持ってくる。



桂)「これで2人きりだな。夕葉。」

『…あの、すぐ側に3人と犬と謎のお化けペンギンが居ます。』


桂)「ここはもう俺達の空間だ。」





そう言いながら、肩にあった手をそっと私の頬に持ってきて、私の名を呟く。









『あの、これ以上くっつかないでください移ります、変態が。』











桂さんが一瞬固まって、

桂)「変態だと?!俺は純粋に夕葉のことが…」






神)「純粋な訳無ぇだろぉがぁ!!!!!」

と言った神楽ちゃんから後頭部に跳び蹴りをくらわされた桂さんは前に倒れこみ…


机に顔面強打して、そこにあった銀さんのいちごミルクがこぼれてジャンプに飛び散るという大災害が起きた。


銀)「おい、神楽ぁ!!ヅラぁ!!!」

神)「アタシじゃないヨ。元はと言えば、このヅラヤローが夕葉にチューしようとしたのが原因アル。」

銀)「見せ付けるんじゃねーや!!ヅラ、死ね!!」


桂)「違うぞ!!リーダーが跳び蹴りをしてきたのだ!!だから、原因はリーダーにある!!」







『(うるさい…、)』



私はいつまでこの変態に付き合えばいいのだろうか。







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