るろうに剣心長編

□柒話
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おやつを済ませて、部屋に戻ると、左之さんも付いてくる。


『邪魔するなら、帰ってください。』

左)「しねーって!!」

『用件が済んだら、帰ってください。』

左)「…おう。」



今日は、やけに素直だなー…。

『…で、用件は??』


左)「中島優希の新刊、貸してくれ。読みてーんだ!!」

『自分で買えばいいでしょ??』

左)「この間、奢らされたから金がねーんだよ。」



『えー…』

左)「誰のせいだと思ってんだ。」

『私ですか…??』

左)「おう。」



…そう言えば、

「左之さん、お礼に今度何か奢ってくれよ。」



『そう言えば、私のせいですね。』


左)「おう。」


『その代金、私が払います。』

左)「いーや、いい。」

『別に強がらなくていいですよ。』

左)「…強がってなんか、ねえよ…別に…」


強がってるんでしょう??


『お金に困ってないなら、』

左)「困ってない訳じゃなけど…好きな女に、金払わせるなんて、男が廃るぜ。」




…そういう、妙なこだわりが可愛いと思う。

『なら、…中島優希の「誠の桜月」貸してあげましょう。』

左)「おっ、サンキュー。」



『これで、用事は終わりましたね。帰ってください。』


左)「いや、ここで読む。」

『帰るって、言いましたよね??』

左)「用件はこれじゃねー、夕飯を食べる事だ。」



『……。』

やられた…。



左)「という訳で、」

『はー…』


左之さんは、その場で本を読み始める。

何を言ってもどきそうに無いので、放っておこう。




私は、誠シリーズを書き始めた。


『(これにて、完結…。)』


何となく寂しい気もするが、これ以上話が続く見込みが無いので、完結させる事にした。




『(3巻も出たんだし、充分か…)』





結構な売れ行きで、増刷するのが大変らしいし…。

まず、1冊目刷ってくれた人、ありがとう!!



印刷技術が発展してないって大変だー…。



『(よし、書くぞー)』







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