るろうに剣心長編
□捌話
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「あの〜…」
「夕葉殿…」
『ああ、緋村さん、引っ付きすぎましたね。すみません。』
引っ付いていた腕を離す。
だって、こうしていなきゃ、左之さんに緋村さんが居る事バレていましたよ??
剣)「…いや、それは気にしてないでござるよ//」
今の光景、薫さんが見たら怒るだろうな…
剣)「何故、拙者の存在を…??」
『気配を感じました。』
剣)「……、」
緋村さんは「気配は消した」つもりだったんでしょうけど…。
『嘘です、こうなる事を知っていたんですよ。』
剣)「じゃあ、」
『この後も知っている訳ですよ。あなたの考えている通り^^』
剣)「この後の事を教えて…と言っても、駄目なのでござろう??」
『運命を変えたくないので。』
剣)「夕葉殿の髪が切れたのは計算外でござったか??」
『そうですね…計算外。でもいいんですよ。』
剣心は、「おろ??」と言って不思議そうに見ている。
『髪、切ろうと思ったところなんです。でも、ここって美容院無いから。』
『どこで切ろうか、悩んでいたんです。』
調度、いい感じに切れたみたい。
剣)「綺麗な髪が勿体無い…」
『でも、この長さ、沖田先生と同じくらいじゃないですか??』
剣)「…そうかもしれぬ。」
剣)「夕葉殿は、沖田が好きでござるな。」
『大好きですよ。』
剣)「左様か…。」
どんな方なのか、まだ分からないけど…。
きっと、明日には、薫さんが騒ぐだろう。
「その髪どうしたの??」って、言う朝を想像した。
『緋村さん、自分で切った事にしておいてください。』
剣)「承知した。」
『(沖田先生…私は、戦います。)』
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