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□みつめて
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―屋上にて―



はぁ…

今、私には好きな人がいる。

その相手って言うのが同じクラスの『向日岳人』。

女子にめちゃくちゃ人気なんだよね…

しかも意外と男子にも人気でさ…

なんでチビでピョンピョン飛ぶ奴なんか好きになっちゃったんだろう。



『はぁー。』

「どうしたんだよ?」



いきなり声がすると思って振り向くとそこには向日がいた。



なっ、なんであんたが此処に居るのよ!?!?



『あっ!! …向日。』

「なんかあったのか?」



そう言って私の隣に座った。



『ううん!! 何でもないよ!』

「本当かよ? いつもはもっと俺に突っかかって来るのにさ。」

『うん…。 大丈夫。』



流石にあんたの事で悩んでるんだっつーの!!

…なんて言えないし。



『心配してくれてありがとう。」

「おうっ! なんかあったら言えよ。」



向日は私の頭をポンポンと撫でてくれた。



『!! …むっ、向日になんか言うかっつーの!!!』

「なっ、なんだよクソクソ!! 人がせっかく心配してやったのに!!」

『ふんだっ! 向日になんか心配してほしくないっつーの!!』



私は立ち上がり



『ベーっだ!!』

「おっ、おいっ!!」



向日に呼びとめられたけど私は屋上から飛び出した。



ねぇ…向日。

いつか私が自分の気持ちに素直になれたら…

その時は私だけを





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