07/01の日記

12:24
一つの区切り
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無事、新人公演が終わりました。お疲れ様でした。

今回、初めて演出をさせていただきました。今まで役者や裏方からその仕事ぶりを見させていただいていたので、だいたいの仕事は分かっていたつもりでした。でも、やはり想像以上の多忙さでした。

バイトでなかなか練習に行けず、行っても役者がいない。裏方の仕事が遅い。気が付けば裏方の手伝いばかり……

演出ってなんだろうと思うこともたくさんありました。なんで役者ほっといて裏方してるんだろうと思うこともありました。役者もバイトをしていたので、もっと見たり指導したりしたくても、できない日々がありました。

今思っても、私は演出なのに、何も演出していないように思います。いいえ、最終確認はしましたが、それ以外は「みんなが」作りました。私は大まかな枠組みをしただけです。形は「みんなが」作りました。……「みんなで」作れたらよかったのでしょう。少なくとも私は、「みんなが」作ったように思います。とっくに諦めて投げだしたからですかね……


今回の公演は、大学生の演劇にしては少し幼稚なような気がします。台本自体は面白かったので、「よかった」と言って下さる方も多くいらっしゃいましたが、演技に関してはかなりボロクソに言われました。役者が落ち込まないかだけが心配です。「演出が酷かった」ならいくら言われても構いませんが、役者はほとんど一年生なので、「これからも頑張る」という気持ちがなくならなければいいのですが……


二年以上の上級生のサポートに行かなければならなくなったことが、今回の公演で一番やってはいけなかったことだと思いました。

今までであれば、卒業生や今回は不参加の先輩方がとても仕事のできる人だったので、気が付けば仕事が終わっているということが何度かありました。周りに配慮して、次々と仕事をしていく。その配慮がなかったために、裏方全体の仕事が遅く、リハーサルや本番前にギリギリ間に合った(?)ということばかりでした。元々仕事が遅い人、仕事はできるけど演習やレポートが忙しくて中々進められなかった人、本来の仕事と大変な仕事を二つしてくれた人、役者と裏方の仕事を両立してくれた人、仕事はできている方だけれど演出の考えとが違ってやり直しが多くなってしまった人、本来の仕事をこなしたうえで他の仕事(サポート)を増やして体調不良になりやすくなってしまった人。そして、中々練習に来ない演出の私。

……最終的には卒業生にたくさん手伝っていただきました。

本当なら、それはいけないことです。卒業しても、練習を見てダメ出しをしたり、アドバイスをしたりということは今まで何度かありました。けれど、卒業生に音探しや声の録音、小道具制作をしていただいたことはありません。絶対あってはいけません!!

……けれど、それが今回はありました。とても申し訳なくて、自分がとても情けないです。なんでできなかったんだろう。なんで手伝ってもらっているんだろう。どうして手伝ってもらわなくては仕事が進まないんだろう!!

最後には開き直ってしまい、「もういいや」とばかりでした。本番を見て、気が付けば泣いていました。

情けなくて馬鹿馬鹿しくて悔しくて。でもまだ泣いてはいけない。演出が、トップが乱れてはいけない。指揮官がぐらついては、下が戸惑い乱れてしまう。まだ、まだ、泣いちゃダメ……

滲む視界を元に戻しながら、どうにか終わっていく公演を見ていました。


私は、自分の性格を変えるべきだったのかもしれません。楽しければいい、なんて……やっぱりダメでした。本当はもっと、もっと…なんて思っても「どうせ無理」と諦めていました。「諦めちゃダメなんだ」なんて思えたらよかったのでしょう。今更ですが、自分は変わる必要があると思いました。それが、もしかしたら一番の収穫かもしれません。収穫があっただけ、この公演は無駄ではなかったと思います。




長々と愚痴みたいな感想を書いてしまいました。

これから頑張っていきたい、いえ、頑張らなくてはならないと思います。

ありがとうございました。

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